PM 品質管理

品質管理というのは、大企業、特に製造業で仕事をしていると、かなり一般的に会社内で話がされるので、知らない人はいないかと思いますが、営業関連の仕事や個人事業のみの経験しかない場合などではあまり親しみのない言葉かもしれません。しかしながら、小さい事業であっても品質の重要性をはっきり意識して、仕事にあたるかどうかで、業績は大幅に変わってくることになります。

品質管理というのは、簡単に言うと、受注した物やサービスを、お客の「希望に合った」形で引き渡すことです。言葉で表現するのは簡単ですが、現実には、製造過程のいろいろなところで次々と問題が発生し、なかなか思ったようには行きません。例えば、よく自動車業界であるリコール問題、中でもつい最近のエアバッグのタカタ社の件は深刻です。


ニュースより:

タカタのエアバッグ欠陥問題を受けて、米運輸省は2016年5月4日(現地時間)、追加としてエアバッグ部品を最大4000万個リコールするよう要請したと発表した。
現時点のリコール費用はインフレータ―1個当たり8000円で計算すると4000億円超に上り、自動車各社がほぼ肩代わりしている。タカタの純資産は昨年12月末で約1451億円。タカタは工程作業上のミスなど自社の責任が明確な一部のリコール以外は合理的に見積もれないとして多くの費用計上を見送っている。だが、監査法人の判断で引き当てを迫られたり、自動車各社に全額請求されれば債務超過になる恐れがある。


 

これは極端な例ですが、品質管理というのは、その会社の生存にかかわるくらい重要な事であると認識することは大切です。

何十年も前から、品質管理に関する国際的な標準が決められており、「ISO9000sファミリー」というのがあり「品質管理」の管理や仕組みについて定義しています。

ISOとは、International Organization for Standardizationの略です。ISOは、「アイエスオー」とか「イソ」日本語では、「国際標準化機構」と呼んでいます。

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大企業の場合には、莫大な費用と労力をかけてISO 9001(品質マネジメントシステム規格)の認証を受けて証明書を(認証を)取得しますが、小さいところでは普通はそんな余裕はないでしょうから、独自で自分たちの提供する物やサービスに不具合がないようにチェックを入れることになります。

品質管理で、普通に考えられる簡単な方法は、製造工程の節目でチェックリストにしたがって一つ一つチェックをすることです。これも同じ人でやるのではなく、別の人にやってもらうのがいいですね。

よく使われる品質のサイクルは、PDCAサイクルです。(これはまた別途説明)

pdca

先ほどのタカタの例にもあるように、問題が納入して何年も経ってから発覚することもあります。こういった未来のことまで考えるのは、なかなか現実には難しいことですが、現実は厳しいものです。

いずれにしても、品質という課題に起業家はいずれ突き当たるということを知っていることが大切です。

 

 

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参考資料

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