
湾岸戦争について(クウェートでのプロジェクト体験)
湾岸戦争という言葉が使われ始めてから、中東に端を発する紛争が全世界にテロの形で広がって相当な年月が経過した。私は、1990年イラクのサダム・フセインによるクウェート侵攻の勃発時に、NECの通信プロジェクトマネージャーをしており、まさに戦争の勃発直前の時期に、クウェートに仕事で入国し現地での日本企業の混乱を体験した。当初は、これほど大きな事態になろうとは誰も予測できなかったので、今考えると、愚かな行動をとることが多かった。
一番心に残ることは、同じ職場の同僚3名がイラクの捕虜になり、どこかわからない砂漠の中で半年間も拘留されてしまったことだ。幸い3人とも開放はされたものの、その時に受けた衝撃は...