History

Personal History of Eckhalt Tolle

エックハルト・トールの生い立ちについては、いくつかのビデオクリップでご自身が語っていますが、ある時突然にいわゆるEnlightenmentが訪れたといいます。 一般の私達の場合は、変化のプロセスは非常に緩やかで長い年月がかかります。

エックハルト・トールの体験の転機についてこう書かれています。

二十九歳の時のある晩、夜中に目を覚ました彼は「絶望のどん底だ」という強烈な思いにおそわれました。あらゆるものの存在が無意味に思われ、「この世のすべてを、呪ってやり たいほど」でした。しかも、自分自身こそが、もっとも無価値な存在のように感じられたの です。  「こんな悲惨な人生を歩むことに、いったい、なんの意味があるというのか? どうして、 これほど苦しみながら、生きていかなければならないのか?」

わたしの中にある「生きよう」という本能は、「もう存在したくない、いっそのこと消え てしまえたらいいのに」、という悲痛な願いに押しつぶされていたのです。わたしの頭の中 を、「こんな自分と生きていくなんて、まっぴらごめんだ!」という思いが、ぐるぐると回っていました。

すると突然妙なことに気づいたのです。 「自分はひとりなのか、それともふたりなのだろうか?」   こんな自分と生きていくのが嫌だとすると、『自分』と『自分が一緒に生きていきたくないもうひとりの自分』という、ふたりの自分が存在することになります。そこでわたしは自分に言い聞かせました。 「きっと、このうちのひとりが、『ほんとうの自分』なのだ」   この時、わたしは、頭の中でつぶやいていたひとり言が、ピタリとやんでしまうという奇妙な感覚に、ハッとしました。

わたしの意識はしっかりしていましたが、わたしの思考は「無」の状態でした。次の瞬間、 わたしは、まるで竜巻のような、すさまじいエネルギーのうずに引きよせられていきました。 それは、最初はゆっくりで、次第に速度を増していきました。わたしはわけがわからず、恐怖でガタガタと震えはじめました。   その時「抵抗してはなりません」というささやきが胸に飛びこんできたのです。すると、 なぜか、恐れは消え去りました。わたしが観念して、エネルギーのうず、「空(くう)」に身をゆだねると、わたしはみるみるうちに、その中に吸いこまれていきました。そのあと、 なにが起こったのかは、まるっきり記憶にないのです。

翌朝、小鳥のさえずりに、目を覚ましました。まるで生まれてはじめて聞くかのような、 美しいさえずりでした。目は閉じたままでしたが、脳裏のスクリーンに、さんぜんと輝くダ イアモンドのようなイメージが見えました。 「なるほど! ダイアモンドに声があるとするなら、きっとこんな声に違いない!」  わたしが目を開けると、力強い朝日が、カーテンを貫いて、わたしの部屋に降り注いでい ました。この時のわたしは、そのまばゆい光が「人間の英知をはるかに超えた、無限ななにか」であるということを、あたりまえのように知っていました。 「そうか、この暖かい光は、愛そのものなんだ!」   わたしの目には、涙があふれていました。寝床から飛び起き、部屋の中を歩き回りました。 ふだん見慣れているはずの部屋なのに、それまで、そのほんとうの姿を見ていなかったことに気づきました。目に映るすべてのものが新鮮で、生まれたばかりのようでした。手当たり次第に、そこら中のものを拾いあげてみました。えんぴつ、空っぽのビンなど、あらゆるも のに息づく生命と、その美しさに、ただただ驚くばかりなのです。

わたしは町へと飛びだしました。そして、「生命が存在する」という奇跡に感動しながら、町を歩き回りました。見るものすべてが新鮮で、わたしは自分が、赤ん坊にでもなったような気がしました。

非常に長いビデオクリップになります。

 

 

 

 

投稿日:2013年12月22日 更新日:

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