信用調査と信用力

ここでは、個人レベルと会社レベルでの信用力の大切さについて考えてみよう。

クレジットカードに関わる信用調査

日常生活で、クレジットカードを使うことは当たり前になっています。クレジットカードの使用について、「自分は情報漏れなどの問題があるからクレジットカードは一切使わない」という方針の人がいますが、これは現代社会では極めて問題のある考え方になります。残念ながら、クレジットカードの情報漏れによる問題はあるのですが、それでもクレジットカードを一切持たない問題のほうが遥かに大きな問題になります。その理由についてこのチャプターではいろいろな角度から、信用力の重要性について説明していきます。

信用力が関わる身近な例として、

1.海外旅行でホテルのチェックインにはクレジットカードの提示が求められる。

2.住宅ローンを組むときに銀行などの融資先がまず第一に信用調査をおこなう。

3.個人事業で、(会社でも)銀行から融資を受ける為の重要項目の一つが信用調査。

4.最近は、ネットで買物をすることが多くなっているが、銀行振込とともにクレジットカード決済が通常使われる。

5.賃貸住宅を借りるときに、大家側は入居者の審査項目のひとつに信用調査がある。

以上の、項目は確かにすべて現金でやろうと思えばできないことはないが、非現実的だ。
クレジットカードを新しく作るとき、自分自身はもちろん審査に通ると思って申込みますが、結果は「審査落ち」。こういった経験を持つ人は少なくありません。意外とクレジットカードの審査に落ちる人は多い。

特に、何らかの理由で、ブラックリストに載ってしまうと、信用情報は、クレジットカードヒストリー(通称クレヒス)に本人が知らない間に記録され、簡単には消すことができなくなってしまう。

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このクレヒスは、CIC(シー・アイ・シー)や全国銀行個人信用情報センターといった、信用情報機関を通じて、クレジットカードだけでなく、キャッシングや住宅ローン、銀行取引まで、あなたのあらゆる取引が管理され、カード会社にも共有されます。

よくある例で言うと、携帯電話の支払い遅延やクレジットカードの支払い遅延で、慢性的に支払いが遅れるような場合、信用情報に傷が付いてしまう。

審査時に照会される個人信用情報機関!

国内に3機関のみ存在!

CIC:シー・アイ・シー
JICC:日本信用情報機構
JBA:全国銀行個人信用情報センター

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国内の金融商品を扱う企業は必ずいずれかの機関の会員となっていて、各機関に登録している会員は、登録情報をいつでも確認することが出来るようになっている。つまり、どこかで一回信用情報に傷がつくと、あらゆる信用調査で落ちてしまうことになる。

 

ここで、非常に重要なことは、すべての金融機関が同じ情報を見ることができ、その個人の信用情報をもとに、合格、落第を決めてしまい、また、その落第した結果も記録に残ることだ。そして、この記録は、どんなにお願いしても「お金や、コネなど」では、5年とかの長期間立たないと変更することができない。

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クレジットカードの審査で思いがけない間違いや注意点としては、

1.多重申込

欲しいカードが複数あったからと一度に複数のクレジットカードに申込む多重申込みはダメ。多重申込みが判明すると、クレジットカード会社は疑うことから始まる。!そして、一度に複数のクレジットカード会社に申込みをすれば、その状況は全て信用情報機関に登録されてしまう。その情報は、全てのカード会社で確認することが出来ますので「お金に困っているのか!?」と疑うところから始まってしまう。

1枚毎にしっかり実績を積んで、次のカードの申込みを行う!こうすることで、ステータスの高いゴールドカードを取得することも出来るようになる。

2. とりあえず、気軽に申し込んで見る

これは、非常にまずい。審査は厳密に行われ「申込書の記入内容を間違えていたり、文字が汚すぎることも」審査に落ちる原因となる。

基本的な条件を満たしているか、「年齢や年収、定収入があるか?」などの条件を満たしていない人が申し込んでも、門前払い状態で審査に落ちてしまいます。フリーターがプラチナカードに申し込んでも、さすがに審査は通らない。そして無残にも落ちたという記録が残り、今後ますます審査が通らなくなる。

3.借入金が多すぎる

支払いや返済をしっかりしていても、借入があまりに多すぎる人は、クレジットカードの審査に落ちやすい。住宅ローンやキャッシング、自動車ローンなど、借入があまりに多い場合、「自転車操業状態になっていないか?いずれパンクするのでは?」と思われてしまう。

4.審査落ちして再度別のカード会社に申し込む

ローンやクレジットカード会社の中には、他社審査に落ちてすぐ「再チャレンジ!」という形で申込みをしてきた人を、「殆どの確率で自動的に審査に落とす」という大変厳しいシステムにしている

5.クレジットヒストリーがない

いわゆる現金主義で成人してからも長年クレジットカードを一切使わない場合、クレジットヒストリーがなくなる。中年になって新規申込した場合クレジットヒストリーがないこと自体が疑われる。

賃貸住宅の審査

賃貸住宅の審査も最近では、大家が管理会社にすべてを任せている事が多い。その管理会社は入居前の審査を前述の審査機関に依頼する。すると後は、個人の実際の状況ではなく信用情報機関に問い合わせた結果とその他の審査基準をもとに判断される。

会社が事務所として賃貸物件を借りる場合には、決算報告書が必要となる。最低でも1期分必要なので、会社をはじめて1年は何らかの方法で、場所を確保する必要がある。また、信用情報は社長の信用情報となるので、注意が必要だ。

審査基準については、ネット上で検索すれば詳細のものを入手できる。

法人のクレジットカードについても同様の厳密な審査があるので注意して申込みをするひつようがある。

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住宅ローン

人生の中で、サラリーマンの場合に家を購入することは大きなイベントであるが、これも数千万の借入金をするのであるから、当然、銀行側としても、非常に厳密な審査が行われる。この大きな人生の節目を通過するには、日頃から、審査基準などについて基本的なことを自分で調べておいて準備をしておかないとうまくいかない。ある時突然に思いついてやろうとしても直ぐにはできないのである。

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優良なクレジットカード保有者になることから始める

信用力というのは、長年に渡って築き上げられるものだから、最初は簡単なものから始めるのがよい。それは、まず1枚目のクレジットカードの保持者になり、順次実績を積みながら用途別に3枚程度のクレジットカードを持ってみよう。

そして、数年間かけて、住宅ローン審査に通れるような信用力をつけていくことがよい。もちろん年収などが短期間に急上昇するわけではないので、無理のない範囲で計画を立て、実行して行こう。

クレジットカードも審査が通りやすいものや、難しいものがあるのでそれらは事前に調査して無理のない計画を立てる。キャッシングサービスも自分の年収の20%以内に治めるようにするなど、いくつか気をつけて信用力を高めていこう。

 


参考になるWeb Site:  大人のクレジットカード

クレジットカード審査の基準とクリアするコツ | オトクレ
クレジットカードの審査基準ってどうなっている? 知らないと損するクレジットカードの審査の仕組みと秘密が分かる解説ページの決定版! ブラックリストにのるってどういうこと?クレジットカードの審査を通るにはコツがある?コツを抑えて申し込もう!

この他にもネット上にはたくさんの参考となる情報がゴロゴロしているので、自分自身でチェックしよう。

 

 

 

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